呉氏はこの本で「大衆蔑視」を宣言します。それは知識人としての誇りの裏返しなのだと思います。大衆におもねり知識人の役割を放棄する言論人が多い中、呉氏は貴重な存在ではないでしょうか。
この本は短いエッセイが多いですが、呉氏の思想は十分理解できます。また、内容も面白いです。
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大衆食堂の人々 (双葉文庫 く 6-4) 文庫 – 1996/7/1
呉 智英
(著)
- 本の長さ213ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日1996/7/1
- ISBN-104575710784
- ISBN-13978-4575710786
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登録情報
- 出版社 : 双葉社 (1996/7/1)
- 発売日 : 1996/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 213ページ
- ISBN-10 : 4575710784
- ISBN-13 : 978-4575710786
- Amazon 売れ筋ランキング: - 765,492位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,262位双葉文庫
- - 71,023位ビジネス・経済 (本)
- - 185,432位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年7月29日に日本でレビュー済み
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2018年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
30年ぶりに再読。呉智英の「大衆蔑視」が炸裂し、実に爽快な読後感だった。学生時代に読んで大いに影響され、言ったことのなかった「大衆食堂」をわざわざ探して行ってみたりしたものだ。例えばアマゾンで偉そうに本のレビューを書き悦に入る、私のような性癖の人間には受ける内容じゃないだろうか。俺は皆とは違うんだぞ、と言う、中二病みたいだが(笑)。
右も左も関係なく、正しいと信じるものを愚直に守って、一般大衆を啓蒙しようと言う知識人の矜持を呉智英には感じる。そもそも自らを「知識人」だと言い切れる人自体めったにいないので、貴重な芸風だと思う。これは30年前と状況は変わっていない。もっとも裏付けとなる深い学識がなければただのピエロなので、馬鹿な大衆に上げ足を取られぬよう、頑張って欲しいものだ。
右も左も関係なく、正しいと信じるものを愚直に守って、一般大衆を啓蒙しようと言う知識人の矜持を呉智英には感じる。そもそも自らを「知識人」だと言い切れる人自体めったにいないので、貴重な芸風だと思う。これは30年前と状況は変わっていない。もっとも裏付けとなる深い学識がなければただのピエロなので、馬鹿な大衆に上げ足を取られぬよう、頑張って欲しいものだ。
2004年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書「大衆食堂の人々」は呉智英の著作の中で最もユーモア度が高いというか難しいこととか関係なく単純に笑える楽しいエッセイです。呉智英思想の基本書は「封建主義者かく語りき」だと思いますが、呉智英は思想家という顔の他にも面白エッセイの名手という一面も持っていて、そっち方面では本書がその代表格ではないかと思います。単純に面白いエッセイを読みたいという人、エッセイの名手「呉智英」入門本として是非読んでみてください。
2009年12月17日に日本でレビュー済み
二次方程式の話はどこかで読んだが泣ける。
学問のススメの話は,よくぞ言いたいことを言ってくれたなと。
著者30代の力作も,前半の大衆食堂の話をもっと読みたかった。
学問のススメの話は,よくぞ言いたいことを言ってくれたなと。
著者30代の力作も,前半の大衆食堂の話をもっと読みたかった。
2010年6月10日に日本でレビュー済み
軽快な語り口で大衆というものの本質、民主主義というものについて
様々な事例を提供してくれる良書である。戦後、大衆の側につくという
ことがアプリオリに知識人の作法になった状況を考えたい人にはおすすめ。
知識人というものが内心、大衆を軽視しながらそれを口舌にのせないのは
何故なのか。そもそも知識というものはそのような性質をもっており、
避けがたいものなのではないかという点にまで到れば本書はその役割を
十二分に果たしたことになろう。
様々な事例を提供してくれる良書である。戦後、大衆の側につくという
ことがアプリオリに知識人の作法になった状況を考えたい人にはおすすめ。
知識人というものが内心、大衆を軽視しながらそれを口舌にのせないのは
何故なのか。そもそも知識というものはそのような性質をもっており、
避けがたいものなのではないかという点にまで到れば本書はその役割を
十二分に果たしたことになろう。
2006年5月6日に日本でレビュー済み
「サルの正義」等の辛口、かつ、やや暴走気味の評論がこの作者の本質と思っていた。
最初、この本を見たときに、「大衆食堂の人々」のどこを『評論』するのか分からず、手を出しそびれていた。
イヤア、面白かった。
こういう洒脱なエッセイ集を書ける人って、結構、辛口評論家でもあるんだよね。
GWに笑わせてもらいました。
今後こちらの方面の活躍も期待します。
最初、この本を見たときに、「大衆食堂の人々」のどこを『評論』するのか分からず、手を出しそびれていた。
イヤア、面白かった。
こういう洒脱なエッセイ集を書ける人って、結構、辛口評論家でもあるんだよね。
GWに笑わせてもらいました。
今後こちらの方面の活躍も期待します。
2003年1月11日に日本でレビュー済み
この本の収められたエピソードはどれもこれも爆笑モノです。一方、「大衆」とは何かをあらためて考えさせてくれます。ぜひ御一読を!